腹腔鏡手術
腹腔鏡手術とは
腹腔鏡手術とは、お腹に3−4箇所小さな穴を開け、炭酸ガスを入れてお腹にスペースを作り、そこからカメラや器具を入れて手術を行う方法です。麻酔は全身麻酔で行います。臍に1.5cm程、下腹部の左右、中央に7-8mm程の傷が生じます。臍の創のみで手術を行う方法(単孔式手術)もあります。
腹腔鏡手術の適応となる疾患
婦人科良性疾患(良性卵巣腫瘍、子宮内膜症、子宮筋腫、不妊症、子宮外妊娠など)で手術による治療が必要とされる場合に適応となります。現在、子宮体癌手術(先進医療)など悪性疾患の治療にも対象が拡大しつつあります。
腹腔鏡手術のメリットとデメリット(開腹手術と比べて)
メリット
1.手術の傷が小さく美容的です。
2.術後の痛みが軽減されます。
3.入院期間が短く、早期の社会復帰が可能です。
4.術後癒着の軽減が証明されています。
5.拡大視が可能なためより繊細で確実な手術が可能となります。
6.骨盤手術においては深部まで観察、操作が可能であるため、根治性の高い手術が期待できます。
デメリット
1.予想外の出血や高度癒着により開腹手術に移行する場合があります
2.手術時間は開腹手術に比べて長くなります。
3.手術操作に熟練を要するため、施設によって対応可能な疾患が制限される場合があります。
4.開腹手術にはない合併症(皮下気腫、腹壁血管損傷など)があります。
大川産婦人科病院での腹腔鏡手術
平成21年1月より良性疾患を対象に腹腔鏡手術を開始いたしました。子宮外妊娠などの緊急手術を除いて、ほとんどの良性疾患の腹腔鏡手術が可能です。
入院予約と入院までの経過
手術日程が決まった時点で末広本院にて手術前の検査を行います。血液検査、レントゲン検査、心電図などで2時間ほどかかります。検査の後に手術の説明書、同意書などをお渡しし、手術の説明を行います。異常がなければ入院日まで待機をしていただきます。手術に支障をきたす可能性のある異常がみられた場合には、精密検査が必要となります。
入院期間、費用、治療のスケジュール例
手術は通常金曜日午後に行います。通常は手術当日の朝入院とないます。術後2−4日目に退院の診察を行い退院となります。術後の経過によってはそれ以前に退院可能となる場合や、逆に出血や発熱、痛みなどのために退院が延期となる場合もあります。入院、手術は健康保険が適応されます。費用は病気の種類や手術の方法によって異なりますがおおよそ15−25万円です。高額医療制度の対象となります。詳しくは受付にて確認いただけます。退院後は外来にて経過診察を行います。
スケジュール例
入院前日
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入院日
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手術当日
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術後1日目
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術後2日目
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術後2−3日目
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21時以降絶食
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問診
説明
採血
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点滴
手術
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朝:採血
歩行開始
昼:食事開始(7分粥)
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朝:普通食
シャワー可
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診察
退院の説明
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腹腔鏡手術担当医
西田 正和 大分大学産婦人科講師 日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医
大川 欣栄 大川産婦人科病院理事長 大分大学産婦人科臨床教授 産科婦人科内視鏡学会
宮本 侑子 大川産婦人科病院医長 日本産科婦人科学会
大川産婦人科病院腹腔鏡手術実績(平成21年―25年)
良性卵巣腫瘍手術 73 例
子宮内膜症手術 106 例
(卵巣チョコレート嚢腫、骨盤病変除去)
子宮筋腫核出術 126 例
子宮全摘出術 68 例
癒着剥離術 22 例
そのほか 15 例
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☆ 手術をご検討されている方はお気軽にご相談下さい。
相談予約電話(診療時間内): 大川産婦人科病院・末広 079-536-3511
大川産婦人科・砂 097-532-1135